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naga.note
下町向島を拠点に活動している長久保健二設計事務所のブログです。
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5. 旅のおわり

金沢駅で東京行きの新幹線に乗った時、旅のおわりを感じました。
新幹線は便利だけど味気ない。 もう少し余韻を感じられるといいなと思います。

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「イザベルにある曼荼羅」も突然旅の終わりをつげられます。
ヴァイオリン弾きが砂に描いた円に息を吹きかけ消してしまったからです。
失踪した元恋人のイザベルを探す物語。 彼女と接点を持った人物を訪ね旅が始まります。
リスボン、マカオ、スイスアルプス、ナポリ、リヴィエラ。
円の中心にいるはずのイザベラ。 徐々に近づき中心にせまった時、それは不在を確かめる旅であると知るのです。
中心へと中心へと進む物語。 我々は主人公とイザベラの旅の軌跡が描かれた曼荼羅の中を旅するのです。

〝不在を確かめる旅〟はタブッキ作品のテ-マでもあると思います。 それは自身が心酔していたポルトガル人の詩人、
フェルナンド・ペソアの存在です。 タブッキもペソアの不在を確かめる旅を自身の作品の中で行っているのでは。
追うほう(主人公)がタブッキ。追われるほう(イザベル)がペソア。 そんな風に思ってしまうのです。
タブッキが愛したリスボン。 彼はイタリア人ですがリスボンにお墓があります。
僕もいつかタブッキを追いにリスボンに行きたいと思っています。

「イザベルにある曼荼羅」の中で音楽が流れるシ-ンが多かったです。 ソニ-・ロリンズ、インドの古典音楽、ファド、
ベェ-ト-ヴェン「告別」。 やはり旅に音楽は必要なのです。

今回の旅ではデヴィッド・ボウイをよく聞いていました。 
特に「ヤングアメリカンズ」 少し前のアルバムではグラムロックをやっていたのに、ここではソウルミュ-ジックです。
この変わり身の早さ。 さすがです。 黒人にはできないソウルをやっています。

今年1月に亡くなったボウイ、2012年に亡くなったタブッキ。 改めてご冥福をお祈りします。
 
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4. 金沢21世紀美術館

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大きな円の中に異なる大きさの四角い箱がいくつか置かれている。 
これだけを聞くとア-ト作品の説明のようですが、これはこの美術館の平面構成です。
四角い箱の中は中庭や展示室にあてられ、残りは通路やホ-ルになっています。
展示室がそれぞれ独立しているので、見終わると通路に出て次の展示室に行くのですが、通路から中庭の景色、外の景色、次の展示室の四角や丸いボリュ-ムが見え、見て廻るのが楽しい美術館です。

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中庭にある「スイミングプ-ル」という作品。

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「スイミングプ-ル」の下。 みなさん写真撮影に夢中です。

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「スイミングプ-ル」から中庭を見上げるとこんな感じです。

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SANAA彼らの建築はどこか日本的な感性をすごく感じる。景色の切取り方や天井に映っている〝ゆらぎ〟。

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この先はどんな空間になっているのか興味を持ちます。 円の効果ですね。

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SANAAデザインのラビットチェア。
本当にすばらしい美術館でした。 みんな楽しそう。 
この建築ができて街の様相もかわったみたいで、おしゃれな店も何件かできたみたいです。
こんな風に街にいい影響を与えられる力が建築にはあるのです。
 
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3. 京都

詩仙堂

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左京区にある小規模ながら数奇屋建築と一体になった庭園が楽しめる場所で、京都に寄った際は必ず訪れるようにしています。
座敷の奥に座り、正面を見ると庭の景色を切り取って見せてくれます。
床、天井の陰の深さと庭の明るさのコントラスト。
何回来てもその抑制のきいたデザインにはっとさせられます。

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桂離宮

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念願の桂離宮です。
書院  残念ながら中を見ることはできませんが、しかし雁行したプランのためピロティ-のような細い柱やシャ-プな軒先が折り重なって見える姿はなかなかのものです。 細い柱の線と白い障子の面が印象的で、ミ-スが使う鉄骨の柱、モンドリアンの絵画を連想させるくらいモダンでした。

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松琴亭  桂で有名な青と白の市松模様のふすま。 これもモダンですね~。

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月波楼

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庭もすばらしく、特に気になったのが敷石。 幾何学的でリズミカルなデザイン。
 
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2.David Bowieがいた京都

今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイ。 とても好きなミュ-ジッシャンでした。
1つのスタイルにとどまらず、何か違うものを模索し、様々なスタイルを見せてくれました。
60年代から活躍しているミュ-ジシャンで彼ほど現役感を感じさせてくれる人はいないと思います。
80年代、京都に住まいを持っていて、その時訪れた場所を訪ねました。

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東山駅近くにある商店街のうなぎ屋さんを訪れたボウイ。 その時の写真がお店に飾られています。 
亡くなってから多くのボウイのファンが来て、写真の下に花をたむけていったそうです。
写真に映っているお父さんが説明してくれました。

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ボウイがあまりの静寂と美しさに涙した庭園がある正伝寺。
京都の観光地からは離れているので訪れる人が少なく、緑豊かな参道が気持ちよく、また厳かな気持ちにしてくれます。

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本当に静かで、鳥の鳴き声しか聞こえません。 塀の手前にサツキの刈り込みを見せ、彼方に比叡山を借景として見せる枯山水の庭園。 茶人でもあった天才、小堀遠州が作った庭です。 知らずに行ったのでボウイに感謝です。
好きな二人の天才に思いをはせ、静寂とボウイの音楽を聴き、タブッキの本を読んだり、良い時間でした。

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1.伊根の舟屋

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京都の北、丹後半島にある漁村の伊根。 湾に面して切妻屋根が連続する町並みを見たいと思い訪ねました。

舟屋とは・・・ 1階が船のガレ-ジになっていて主に漁のためのスペ-スにあてられています。
住まいは道路を挟んだ向側に母屋があり、おもしろいのは湾に面した舟屋は切妻屋根ですが、母屋は平入りです。
また聞いたところによると、かつて舟屋と母屋の間には作業庭があったそうですが、車の使用につれそれを道路にしたそうです。

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湾曲した道路は、ゆっくり歩いて行くと、棟と棟の間から海や舟屋が見え、歩くにつれ異なった景色を見せてくれます。
本当に魅力的な集落でした。 現在も生活は漁業中心の人々が多いとの事。 この古い町並みは、人々の生活から生また形なので、いつまでも舟屋とともに漁業が引き継がれていって欲しいと思う。

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泊まった舟屋のガレ-ジです。 
 
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0. 旅のおとも

京都の北、丹後半島にある伊根を中心に京都、金沢と旅をしました。

-持っていった物-

月光荘のスケッチブック、メジャ-、青のロットリング。
気になったものを測ったり、スケッチしたり。

i pod
音楽。 特にデヴィッド・ボウイ。 
今年1月に亡くなったボウイ。 彼が京都で訪れた場所を巡ります。

小説
「イザベルにある曼荼羅」アントニオ・タブッキ
失踪した女性を探す旅の物語。 タブッキの遺作となってしまったが、僕も旅をしながらタブッキの世界、
タブッキを探すことができたら・・・

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11月の建築相談会のお知らせです。

11/5(土) パナソニック 立川ショ-ル-ム
11/20(日) パナソニック 柏ショ-ル-ム にて行います。
両日とも時間は10:00~17:00です。

新築、リフォ-ム、インテリアetc
すまいに関する悩みにお答えします。

皆様のお越しをお待ちしております。

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k.nagakubo

Author:k.nagakubo
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