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naga.note
下町向島を拠点に活動している長久保健二設計事務所のブログです。
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浅草紅団/川端康成

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昭和初期、浅草紅団という不良グル-プに案内され、浅草に生きる人々や町並み、風俗を見ることができる都市を描いた小説。 個性的な登場人物や街の描き方がとても魅力的な、都市空間についての本です。
小説にでてくる場所を歩いてみると当然様変わりはしているものの、橋や神社の名前は残っているし、名称の変わった警察署、小学校も特定できて楽しくなります。 装丁や中のイラストがとてもいいです。 装丁のデザインは吉田謙吉です。

ジョルジョ・モランディ

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先日行ったイタリア人画家モランディの展覧会の図録です。 普段あまり図録は買わないのですが作品がすばらしかったので、どうしても欲しくなりました。 瓶やグラスを描く静物画がすばらしく、多分目に見えている静物画に感動するのではなく、その背後に広がる空間に感動するのではないかと思います。 色彩や配置によってその空間は移ろい、ゆらぎます。 ちょっと建築の空間の作り方に似ているように思います。 フランク・O・ゲ-リもモランディの絵からインスピレ-ションを得て設計した建築があるそうです。 パバロッティ(彼が所有している絵も展示されていて、すごく好きな絵でした)、マストロヤンニと多くの芸術家に愛されていた画家みたいです。
 
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最近読んだ小説と雑誌です。

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私の恋人 上田岳弘

世界を旅する二人の物語。
主人公の「私」は三度生まれかわりその時の記憶を持ち続けています。初めはクロマニョン人。次に第二次大戦で強制収容所で餓死したユダヤ人。そして三度目は現代の東京に。
「私」は人類の争いの悲劇をずっと体験する旅を続け、クロマニョン人の時から思い続けているまだ見ぬ「彼女」に思いを馳せ死んでいく。
「彼女」は現代において「私」が体験してきた悲劇が行われた場所をなぞるように旅している。
その二人が現代の東京で出会う。
恐らく彼らは二人でシリアに向かうようです。
自分達に伝えるため、自分達のかわりに旅をしているようで胸が苦しくなります。
人類の争いが終わらない限り彼らの旅は続く。


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そしてスタジオヴォイスのセルジュ・ゲンスブ-ル特集。
この方は生き方も音楽もかっこいいです。

 
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「優雅な獲物 ポ-ル・ボウルズ」
少し前から読み始めたモロッコに魅せられたアメリカ人、ボウルズ初期の短編集です。
白人の言語学者の教授が言語の調査のため南モロッコを訪れますが、
そこで現地の部族にさらわれ舌をぬかれてしまいます。
部族から部族へ転売され精神も人格も失いかけた時、以前聞いたことのある言葉を聞き
意識を回復し砂漠へと彷徨います。
強大な自然や未知の世界に対してあまりにも無力な現代人。ちょっと怖くなります。
最後に砂漠へ向かうところがボ-ルズらしいですけど。

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ボールズの作品を読んでいると以前行ったチュニジアを思い出します。
海辺の白いモスク、巡礼者のような気持ちにさせるタメズレット。
乾いた土地、暑さ、香辛料の香り、アザ-ン、まったく読めない文字、イナゴの大群。
ボールズにでてくる場所はもっと過酷ですが。

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東京は雪です。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
こんなでだしで始まる川端康成の雪国。
この数行で雪の町に連れて行ってくれます。
雪国の人々の生活、伝統、町をきれいな言葉で表現しています。
言葉の表現が巧みな小説です。

朝起きると雪国であった。

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レクイエム アントニオ・タブッツキ
最近読み直した本でイタリア人の作家タブッキが愛したポルトガル、リスボンそこに住む人々、詩人のペソアに対する鎮魂曲。
ある人と出会うまでの間、7月のリスボンで様々な人と出会う「私」の1日。
市井の人々、すでに亡くなっている人々、架空の人々と出会い旅を続ける。物語の中に出てくるポルトガル料理のおいしそうなこと。巻末に料理の紹介も出てるので、そちらも楽しめました。あまり馴染みがないので言葉の響きもよく、例えばフェイジョア-ダ(インゲン豆のス-プ)、アロ-ス・デ・タンボリル(アンコウ、コリアンダ-の葉で作るリゾット)etc。
物語は最終章である人と出会えますが、別れかたがタブッキのその人への愛情を感じまた、サウダ-ジ(せつなさ、郷愁)を感じます。僕の好きなポルトガル人、アマリア・ロドリゲス(ファドの歌手)やルイス・フィ-ゴ(サッカ-選手)にも同じ様なものを感じます。
2012年タブッキは彼が愛したリスボンで亡くなりました。

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k.nagakubo

Author:k.nagakubo
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