fc2ブログ

 

naga.note
下町向島を拠点に活動している長久保健二設計事務所のブログです。
http://naganote.blog.fc2.com/

 

flyer_convert_20171213113433.jpg

先日、チリの映画監督アレハンドロ・ホドロフスキ-の映画「エンドレス・ポエトリ-」を見ました。
この映画は監督自身が詩人として確立するまでの青春時代を描いたもので、現在88歳の監督が生きること、詩、映画に対しての思いを表現しているのだと思います。 

本当に刺激的な映画で、個性的なキャラクタ-、次から次へと繰り出される美術装置のような映像や室内空間。
詩と色彩を伴った祝祭的な世界に飲み込まれ、圧倒され、くらくらします。
映画というものは詩であって欲しい という自身の言葉を今でも実践しているホドロフスキ-。 すごいです。

今年は良く映画を見た1年でした。

・Ziggy Stardust 
 1973年のDavid Bowieのライブ映画。 やっぱりボウイはかっこいいです。 容姿も音楽も。

IMG_2145_convert_20171213113514.jpg

・午後8時の訪問者
 ベルギ-のダルデンヌ兄弟の作品。 だれかが手をさしのばす事ができたら、ある事件は起きなかった。 立場や問題は違って  も我々の身にも起こりえることをダルデンヌ兄弟は問いている。 ラストがすばらしく、足の不自由なおばあちゃんにそっと寄り添 い手を差し伸べた主人公の姿が感動的。 

・パタ-ソン&ギミデンジャ-
 ジム・ジャ-ムッシュはいいですね。 昔から好きな監督です。 対照的な二作品で、パタ-ソンはパタ-ソンという町に住む、パ タ-ソンという詩が好きなバス運転手の日常を描いた話。 物語が大きく動くような事件は起こりません。 淡々と淡々と。 なの  で彼らの言葉や景色、室内の明かりや暗さが鮮明に届いてきます。 純粋にただ好きなことをする。 この姿勢がすばらしい。
 
 ギミデンジャ-はthe stoogesのドキュメンタリ-。 ジム×イギ-の映画!
 映画を見てしばらくは I Wanna Be Your Dog が耳から離れなかったです。 
 
IMG_2144_convert_20171213113501.jpg

・オンザミルキ-ロ-ド
 「アンダ-グラウンド」の映画監督エミ-ル・クストリッツアの作品。 この作品もクストリッツア節全快です。 寓話的世界、ユ-モ アと残酷さを巧みに表現しています。 旧ユ-ゴスラヴィアの監督で自分達が生まれ育った国や土地を失うシ-ンはどうしてもか れらの故国の悲劇を思い出してしまいます。

来年は写真家、鋤田正義のドキュメンタリ-映画が楽しみです。 
 
スポンサーサイト



先月、行った映画とコンサ-トについてのお話です。

まずはアルゼンチンの監督が撮った 「約束の地」

本当にすばらしい映画でした。 
舞台は1800年代のパタゴニア(南米)。 その地で失踪した娘を父が探しに荒野の奥へ奥へと。 
見るものを驚かせるいくつもの仕掛けがあり、まずスクリ-ンの四隅が丸く劇中での出来事を覗き見している感覚になります。 
圧倒的で人間を拒絶するような自然。 荒野、空、動物の鳴き声。 
そしてもう一つの世界、パラレルワ-ルドが展開していて、あるツ-ルだけがその世界を行き来します。 
主人公が果てしなく続くパタゴニアの荒野で彷徨うように、私はこの映画の世界観の中で迷子になってしまいました。

DSCN4740_convert_20150704145648.jpg


「COBAIN」

カ-ト・コバ-ンのドキュメンタリ-映画。
カ-トの幼い頃の姿や、彼が描いた絵や日記をアニメ-ションにしたり、ビートルズやVUの曲を歌ったり、
子供をあやす家庭での姿も見れます。
カ-トはほぼ僕と同年齢。 27歳で自らの命を断った彼は、永遠の27歳です。
劇場で見た彼の映像や音楽はやはりすばらしいものでした。
改めて 彼らの音楽を同世代としてリアルタイムで体験できたことは本当に幸せなことだと思います。

無題

そしてコンサ-トは
bachの<ゴルトベルク変奏曲>をjazzピアニストが演奏するリサイタルです。

バロック~ジャズ~バロックと自由に演奏した本編1時間30分。
バロックをジャズピアニストが演奏するおもしろさは、クラシックビギナ-の僕には正直わかりませんでしたが、
曲始め、曲終わりの1音にはしびれました。

アンコ-ルはマイルスのsolarとBill Evansも演奏したnever let me go。
二曲とも好きな曲なのでとてもうれしかったです。

DSCN4756_convert_20150704153434.jpg
 
好きな映画監督ジム・ジャ-ムッシュ「only lovers left alive」を見ました。
デトロイトとタンジ-ル(なぜこの街を選んだのか気になりますが)を舞台にした現代に生きる吸血鬼の話です。
デトロイトといえば・・・MC5、ホワイトストライプスの出身地。
映画の中でも「あれがジャック・ホワイトの家」なんてせりふもでてきます。
一方タンジ-ル・・・好きな作家ポ-ル・ボウルズやケルアック、バロ-ズが滞在した街。
とにかく音楽と映像が美しいのです。
全編に流れるゆったりとしたノイズミュ-ジック、デトロイトでのガレ-ジロック、タンジ-ルでの中東の音楽。
映像は吸血鬼なので夜のシ-ンのみですが、それがとても良かった。
室内も数個のスタンドのみ。
デトロイトも廃墟で街の明かりもまばら、タンジ-ルはメディナ(旧市街)が舞台なので入り組んだ路地に妖しい人達と夜の闇が似合う街です。
薄暗い空間はとても魅力的です。

-夜と音楽が好きな人に薦めたい映画でした-
 
なんとかユ-ロスペ-スでの上映に間に合いました。
いつの間にか桜丘から円山町に移っていて以前の映画館の前の坂が好きでしたが、
今度の猥雑な周囲もおもしろいです。いがいと渋谷の街の表情は好きなのかも知れません。

レオス・カラックス13年ぶりの作品は、1人の男が案内された場所で他人の人生になりきる仕事をする、
という話。
大富豪、物乞い、モデルをさらい地下下水へ逃げる変人、殺人者、殺した相手に殺される犠牲者、
最後の時を迎える老人etc。
この仕事にはクライアントがいてその行為を見ているらしい。
自分の人生を他人に演じてもらい、その願望や欲求を叶えているのか。
途中で会った同業の昔の恋人が‘who are we’と歌い自分に問う。
多分他人の人生を演じている方はたまらないのだろう。
結局、彼女は自殺してしまう。
最後の仕事を終えて帰宅するが多分それも仕事だろう。
彼にとっての人生とは何なのだろうか?
他人になりきるという設定と主人公のドニ・ラヴァンの‘なりきる姿’がすばらしかった。
ポンヌフの恋人での彼も好きだけど。

DSCN1247_convert_20130601142739.jpg
 
DSCN0639_convert_20121021174119.jpg

ミシェル・ペトルチア-ニ。
生まれつきの病気により身長1m、36歳に夭折した
フランス人ジャズピアニスト。
容姿からは想像できない力強い演奏をする彼はピアノの化身とも言われ
高速スピ-ドの演奏はピアノを弾くというより、たたく。
ピアノが打弦楽器ということを改めて教えてくれる。
クラシックやブラジル音楽も演奏し懐の深さも魅力。
幸いにもBlue Noteで以前演奏を聴くことができた。
力強いタッチとリリシズム。
そして確かBill Evansの愛奏曲「Very Early」を弾いてくれた。

映画はドキュメンタリ-で構成されていて
映画のなかの彼は気まぐれで、女好きで、健常者以上に自信にあふれていた。
でも一方で孤独を嫌い、時間が無いということを自覚して
(病のため長くは生きられない)演奏し続ける姿に心を打たれる。
映画の中で彼の声を聞いていたらBlue Noteに行った当時(1990年頃)の
ことを思い出し、少しセンチメンタルな気分になってしまった。


DSCN0641_convert_20121021174206.jpg
「Michel Petrucciani」
cherokeeが最高!

DSCN0640_convert_20121021174143.jpg
「Music」
ブラジル人ミュ-ジシャンとの共演。

DSCN0643_convert_20121021174227.jpg
「Pianism」
The Prayerは感涙もの。

 

k.nagakubo

Author:k.nagakubo
FC2ブログへようこそ!

未分類 (11)
展示会 (30)
映画 (9)
音楽 (8)
モノ (2)
本 (6)
ozone (5)
メディア (4)
football (3)
建築 (7)
project (51)
旅 (8)
植物 (8)
美術 (1)
相談会 (7)
ワ-クショップ (3)

このブログをリンクに追加する

この人とブロともになる

QR

 
*Template By-MoMo.ka* Copyright © 2024 naga.note, all rights reserved.